施工事例
■注文者 / ーー
■工事場所 / 施工例 場所東京都八王子市 高尾山
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削孔: L=~15.5M N=45本
杭径鋼管: φ355.6mm×32mm
削孔径: φ450mm
施工時期 2023年8月~2024年4月(登山シーズンの休工含)
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高尾山駅外周への鋼管杭を施工いたしました。
本事例では、目的地までのアクセスが困難であり、山の麓から4kmの狭小な登山道を4 トンユニックで搬入出することが求められ、さら、その後は3 トンモノレールを使用し、高尾山駅から 足場上まで機材一式を運ぶ必要がありました。(下図 1号路)
足場上では、カニクレーンを利用して機械の組み立てや解体 が必要であったため、通常のボーリングマシンを使用する事は不可能でした。
このため計画段階で弊社では特別に、小型でありながら深い掘削が可能なマシンの開発を決定しました。
φ450 ㎜ L=15.5m の削孔に対応可能なこの新型マシンは、 狭小地での作業に適しており、さらには構造計算を含む詳細な設計をした上で作製しました。
開発後、実際の施工にあたっては、狭い足場や限られた空間でのマシンの操作といった課題があったが、これを解決する ための工夫も凝らしました。
着工後の工程では、手練りでのセメントミルクの注入作業に時間を取られたり、狭い足場での機材の移動が難航するなどの問題が発生しました。
しかし、チームの経験と技術力により、これらの問題を克服し、計画通りに工事を完遂することができました。
この施工事例は、特殊な環境下での工事の際における新しいアプローチと、問題解決能力の重要性を示しています。
また、他の同様に困難なプロジェクトに対しても、この事例 が示すように適切な準備と技術開発が成功の鍵であることを 教えてくれました。
削孔風景
マシンの組み立てや削孔合番は2.9tカニクレーンのみで行いました
現場全景
←足場上に保護対象の大木もあり、搬入移動に工夫が必要となった。