事業内容
基礎杭、抑止杭、土留杭、各種防護柵杭、井戸等に関わるボーリング工事を主軸とした施工業務を承っております。
基礎工事については、近年災害の頻発する国内で重要性が知られてきました。
基礎杭工事とは、建物や構造物の荷重を深い地中の支持層まで伝えるために、「杭(くい)」を地中に打設・埋設する工事です。特に、地表近くの地盤が軟弱な場所では、強固な支持層まで杭を到達させることで、建物を安全に支えることができます。
杭の種類には、鋼管杭、PHC杭、場所打ちコンクリート杭などがあり、地盤の性質や建物の規模・用途に応じて適切な工法を選定します。
当社では、長年の経験と技術力を活かし、さまざまな地盤条件に対応した杭基礎工事を提供しています。
抑止杭工事とは、斜面や法面(のりめん)の崩壊を防止したり、地盤の変位や沈下を抑えるために杭を打設する工事です。主に、擁壁の背面や傾斜地、造成地などにおいて、土圧や地滑りなどの水平力に対抗し、構造物や周辺環境の安全を確保する目的で行われます。
抑止杭は、鋼管杭やH形鋼杭などを地中に垂直または傾斜して打ち込み、地盤の奥深くにある強固な地層に定着させることで、横方向の力に対して強い抵抗力を発揮します。必要に応じて、杭同士を連結したり、地中連続壁やアンカー工との併用も行います。
当社では、現場の地質・勾配・安全要件を的確に把握したうえで、最適な施工方法をご提案いたします。災害を未然に防ぐための「見えない支え」として、確かな品質と技術で安全な地盤を実現しています。
当社では、落石防護柵や雪崩防護柵の設置に必要となる杭の打設工事を専門に行っております。フェンスやネットなどの上部構造物の設置は行わっておりませんが、それらを確実に支える「杭部分」の施工に特化することで、より高い精度と信頼性を追求しています。
◆ 落石防護柵杭
山間部や法面沿いに設置される落石防護柵は、落下する岩石や土砂から人や車両を守る重要な防災設備です。当社では、H形鋼や鋼管杭などを用い、現場条件に応じた位置・深さ・角度での杭打設を行い、後工程となる防護柵設置を支える確かな基礎を築きます。
◆ 雪崩防護柵杭
豪雪地帯で使用される雪崩防護柵は、積雪による雪崩の発生を抑制・制御する設備です。強い衝撃荷重にも耐える必要があり、当社では地形や地盤に適した強度設計に基づき、精密な杭打設を実施します。急傾斜地や山岳地での施工実績も豊富です。
◆ 太陽光パネル杭
太陽光発電設備の設置に不可欠な基礎杭の打設も、当社の得意分野です。野立て型太陽光パネルの架台を支える鋼管杭などを、設計図面と地盤条件に基づき、高い精度で打設。造成地や傾斜地など、条件の異なる現場にも柔軟に対応します。
当社では、小規模な家庭用井戸から、農園・工場などの大規模用途に対応した井戸工事を行っております。使用目的や必要水量に応じて、最適な井戸の設計・掘削・仕上げまで一貫して対応し、安定した揚水と良好な水質の確保を実現します。
◆ 目的・用途に応じた柔軟な対応
・ご家庭の生活用水・園芸用
・農園やビニールハウスの灌水設備
・工場・施設における工程用水や冷却水
・防災備蓄水や非常時の給水確保 など
多様なニーズに対応し、それぞれの現場に合った井戸径、深度、ポンプ仕様を検討・提案いたします。
◆ 水源を見極めた確実な設計
豊富な経験と地質に関する知見をもとに、湧水の存在する地層(帯水層)を的確に見極め、その位置にストレーナー(ろ過管)を適切に設置することで、安定した水量と水質の井戸を構築します。浅井戸・深井戸のいずれにも対応可能です。
◆ アフター対応も安心
完成後の水質検査やポンプ設備の点検などもご相談いただけます。定期的なメンテナンスや水量の変化への対応も含め、長く安心して使える井戸を目指しています。
建設工事において、現場の状況は毎回異なります。地質、地形、スペース、周辺環境など、同じ条件の現場は一つとして存在しません。そのため、手持ちの標準的な機材だけでは十分な施工が困難な場合も少なくありません。
当社では、こうした多様な現場条件に柔軟に対応するために、現場ごとに最適な施工ができる専用機器の開発・改良を自社で行っています。
地盤の性状や地形的制約、施工スペース、搬入経路、周辺への影響などを的確に判断し、現場にアジャストしたカスタム機材を設計・製作し、実際の工事に活用することで、高品質かつ効率的な施工を実現しています。
例えば以下のような対応が可能です。
・狭小地や高さや重量制限のある現場でも施工可能な小型・軽量・分割式削孔機
・軟弱地盤や転石層、湧水層などへの対応が可能な機構
・大型クレーンがなくともやぐらを自立させることが出来る機構
・坂道や傾斜のついた足場上での連続施工が可能な機構
等・・・。